研究会設立の経緯
データ駆動社会研究会(The Data-Driven Society Study Group; 略称DDSSG)は、社会学の立場からデジタル化、デジタル社会を研究するグループです。
本研究会は、2009年ごろから継続的に月1回のペースで行ってきた社会学理論の研究会を前身としています。同研究会は、2011年度から3年間、科学研究費基盤研究(C)「社会学の公共性とその実現可能性に関する理論的・学説史的基礎研究」(課題番号23530625)を獲得するとともに、2011年度から2019年度まで、日本社会学会大会においてテーマセッションを開催してきました。
こうした活動の中で、ICTをはじめとする近年の技術革新の研究を社会学の理論的革新とリンクさせる研究構想が固まり、同研究会をベースとして、2020年度から2022年度まで、科学研究費基盤研究(B)「信用スコアの受容に関する社会学的研究」(課題番号20H01582)を獲得しました。そして同研究課題に取り組むことから、本研究会が発足しました。
本研究会の関心は、社会をどうデジタル化するかとか、どう便利にしていくかといった点にはありません。本研究会が注目するのは、新しい技術が社会的世界をどう変えるか、社会の中にどのような新しい考え方(解釈枠組み)を作っていくかといった側面です。つまり、本研究会の対象は「技術」そのものではなく、あくまで「社会」です。
以上のような考え方がはっきりとわかるよう、2023年3月、研究会の名称を「データ駆動社会研究会」とし、新たにウェブサイトを開設しました。
研究活動のテーマ
本研究会は、下記のテーマを中心に研究を行い、その成果を広く社会に還元する活動を行っています。
技術革新の社会的インパクト全般
信用スコア、与信管理技術
アルゴリズム的意思決定
上記に関する調査研究、公開の研究会の主催
講演会、学術交流会などの展開